日本経済とイラン戦争
日銀の量的緩和策が解除され日本の景気回復が金融政策にも目に見えるようになりました。金融機関の不良債権処理、企業の有利子負債の圧縮、株高など2001年の解除時に比べても多少の事には動揺しない、筋肉質の経済になったのではないかと思います。
しかし、ここにきて大きな不安材料が一つ。海外の新聞には騒がれているのに、日本の新聞にあまり騒がれていない事。それは、イランとアメリカの戦争が現実味を帯びてきたという事です。
元々イランとアメリカは仲が悪く、今回のIAEA査察問題でも真っ向から対立してきました。しかし、ブッシュが開戦する方向に傾く理由が別にあるようです。
今までイランは、輸出貿易決済(特に石油)をドルで行っていました。ところが最近になって、この決済を全てユーロにシフトする動きに出ているようです。(これに伴い、外貨準備もユーロにシフト?)これに関する関連記事は、先月の日経に小さく掲載されていました。自国の資産を毀損する行為、これが理由らしいです。
戦争が起こった時、日本に対する影響・・・深刻かもしれません。
イランと日本は仲が良く原油の輸入割合やODAを見ても両国の緊密ぶりがうかがえます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iran/data.html
もし戦争にでもなったら、原油価格の上昇はもちろんでしょうが、輸入の十数パーセントを一時的にでも失い世界的な金融市場が不安定になる。同盟国のアメリカとの連携も、イラクの時のようには出来ないでしょう。
今回はイラクの時以上に、国連安保理の決定は望めないし同盟国の支持も得られそうに無いので、アメリカは完全単独で実施するかもしれません。
もしかしたら、更に仲の悪いイスラエルを使った軍事衝突が発端になったりして・・・。
・・・このイスラエルとアメリカの関係も良く分かりません!
200発以上の核弾頭保有、NPTに加盟しない、IAEAの査察も受けない。でもアメリカはなんも言わない!!
戦争が始まるとなれば、日本株、円ドル相場どうなるか分かりません!事前に、空母の移動等動きはあるでしょうが、注意は必要かも・・。
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